« Vol.11 セラトー 自分の中の“導く力”とつながる | トップページ | Vol.13 スター・オブ・ベツレヘム 秩序と調和を取り戻して、古い痛みを開放する »

Vol.12 ウォーター・バイオレット 感じることを許して、自分の光に出会う

WATER VIOLET
学名:Hottonia Palustris
和名:ウォーター・バイオレット

【エッセンスが必要な状態】

 

人の中に入っていけない。
  静かで引っ込み思案。

【エッセンスで得られる効果】

 

他人とのかかわりを重荷に感じるのではなく、
  喜びを見いだせるようになる。

                                 
       

Nさんの体験談

       

 私が子供のころ、両親は夫婦としてうまくいっておらず、              きちんとしたコミュニケーションがとれないまま、互いに不満や失望ばかりため込んでいました。              長女に生まれた私は、 弟のように物事を単純に受け止めることができず、              そんな両親に対して胸の詰まるような思いで暮らしていました。
         子供らしい「愛を求める」言動を表現することができず、自分の感情を抑圧しつづけ、しまいには傷つき疲れ果て、         人に近寄られることを避けるようになっていきました。
         社会人になってからは、自分に適った仕事についたので、         共通の話題を通して人と上手につき合えるようになったと思っていましたし、         心の内の悲しみや痛みは遠い過去のことと思っていました。
         ところがフラワーエッセンスにはじめて出会い、ウォーター・バイオレットを飲みはじめたところ、         気持ちがよくなるものとばかり思っていたら、翌日からイライラしはじめ、         普段は怒ったり泣いたりという負の感情をだすことはないのに、小さなことでも自分の心を抑えることができなくなりました。        
         大切な友人と大ゲンカをしてしまい「もう縁が切れてもよい」と思うほど、自分の中の怒りがピークに達したあと、         急に感情の波が反転して、ずっと無視してきた深い悲しみ――自分のことはだれにもわってもらえないという思い――         に気づくことになりました。
         エッセンスは明らかに心の扉を開いたようで、不安定にもなりましたが、愛を表現することの大切さを、         私に教えてくれたように思います。ケンカした友人にも心を込めて手紙を書き、以前よりもよい関係を築くことができました。        

       

水の中でバランスをとりながら、ひっそり咲く

       

 「ウォーター・            バイオレットは健康でも病気でもひとりでいることを望む人々のためのもの。彼らは穏やかな人々で、静かに動き、            やさしい話し方をする。自立していて、心が広く人に頼らない。ほかの人々を放っておくことができるが、            少しよそよそしいところがある」
       
         この文章は、バッチ博士がウォーター・バイオレットについて記したものです。38種のうち唯一、水の中に育つ植物で、         流れが穏やかで清らかな水を好むため、現代では絶滅の危機に瀕している1つでもあります。水底の泥の中に浅く根を張り、         繊細なその葉は水草のように水中でゆらゆら漂い、水を通して和らいだ光を受けとっています。
         地球に存在する性質を、地・水・火・風の4つのエレメント(地=物質・肉体、水=感情・感受性、火=直観・情熱、         風=精神・ 知性)から見ていくと、ウォーター・バイオレットは、地(物質的な世界)         には執着していない様子が根の浅さからわかります。 そして、水(うつろいやすい感情)の中に葉を広げ、清らかな水、         つまり汚れのない感情を必要としていることがうかがえます。
       
         同じ水中植物のハスの葉と比べてみると、表面積の大きなハスの葉は、         水の上に浮かび存分に太陽光を受けとる充電器のようです。 これに対してウォーター・バイオレットの葉は、         光を集めるよりも、水中でバランスをとるのに適した形態をしています。
         その葉はいっさい抵抗することなく、水の動きと1つに溶け合っていて、触れると、この世のものとは思えないほど柔らかく、          指の上で溶けてしまいそうに感じます。実際にウォーター・バイオレットは、ほかの植物や動物に近寄られないように、         ひっそりと水の中に身をおき、静かに大半の時を過ごしています。
       
         そんな印象がガラリと変わるのは、花の咲く5月6月の時期です。それまで外面化していなかった別の意志が動きだし、         花を形づくっていきます。
        水の中に漂う緑の葉でバランスをとり、重力がのしかかる水の外の世界へと、まっすぐに茎を伸ばし、         空高く光の方向へと成長していきます。
        太陽の光が天から注ぎ、かつ水面に反射する光の乱舞の中、いよいよ上昇し集中していたエネルギーの高まりは、         そこで清らかで気品ある花を、ほろりとほころばせます。
         ハスの花がいく重にもなる花びらを天に向かって開き受容的であるのに対して、         中心が鮮やかな黄色で薄い藤色の5枚の花びらからなるシンプルなウォーター・バイオレットの花は、         光の元へと自ら昇りつめる意志を感じさせます。茎の周りに輪生して咲く花たちは、周囲に向かって、己のエッセンス(本質)         を放射しています。水のエレメントを去り、空中高く己を掲げて、光の中で自己を表現しています。

       

悲しみを通して清められる

       

 バッチ博士の記述の中に、            このことをより具体的に表現している、 次のような文章があります。
       
         「最も澄んだ流れの表面から、伸びやかに浮かび上がる、美しいウォーター・バイオレットは、         あなたが自らの悲しみを通して清められ、偉大な理想に向かって高められていることを理解できるように助けてくれるでしょう。          そして、苦悩しているただ中にあっても、あなたが人々のために役立っているということを学ばせてくれます」
       
        「悲しみを通して清められる」とは、何と美しい考え方でしょうか!
        「悲しみ」のようなネガティヴな感情を、自分の中に抱くことを否定してしまうのではなく、心が悲しみを感じているという、         その状態自体が浄化となり、私たちの精神性を高め、苦しみとともに独り立つその生き様は、そのままで人を導く力がある、         とバッチは言っているのです。
       
         Nさんが子供時代に感じつづけていた思いは、本人の悲しみであると同時に、お父さん、         お母さんの悲しみに対する共感でもあったことでしょう。自分個人の欲求を抑えて外に吐きださないことで、         家族の中にあった痛みを抱きつづけていたのでしょう。そうすることで家族関係のバランスを保つことができるかのように……。          そこには、言葉にならない両親への愛があったことと思います。
         愛があるから、私たちの心は繊細になります。感じる心は、他者の悲しみにも敏感に反応します。
         心の中の世界を感じやすいタイプの人々は、人の中でやっていくことが難しくなります。自分の正直な想いを打ち明けられず、          距離を保って静かに人々を眺めています。
        人とかかわることは重たいことかもしれませんが、ウォーター・バイオレットの状態にある人々が、         感じる心を大切にし意志をもって立ち上がるとき、生きることの純粋な喜びに出会っていけるはずです。
       
         38種、フラワーエッセンスすべての共通のメッセージは、愛です。
        悲しみや寂しさも含め自分自身であることを認めたとき、ウォーター・バイオレットの人々がもつ愛は、         世界に解き放たれるのです。

      
2006.07.01

|

« Vol.11 セラトー 自分の中の“導く力”とつながる | トップページ | Vol.13 スター・オブ・ベツレヘム 秩序と調和を取り戻して、古い痛みを開放する »

コメント

青山のワークで選んで頂きました。
体験談がまさに自分に似ていて驚きました。

まだはっきりした
変化は感じないのですが
文章を噛み締めます

投稿: ヒロ | 2013年10月22日 (火) 17時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Vol.11 セラトー 自分の中の“導く力”とつながる | トップページ | Vol.13 スター・オブ・ベツレヘム 秩序と調和を取り戻して、古い痛みを開放する »