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Vol.15 クレマチス クリエイティブに現実を生きる

CLEMATIS
学名:Clematis vitalba
和名:クレマチス

【エッセンスが必要な状態】
非現実的、空想に逃避しがち。
集中力に欠ける。

【エッセンスで得られる効果】

現実を生きる力が備わる。
創造性を人生に生かす道が開ける。

Oさんの体験談

 頭皮の健康を考えたトリートメントを提供する美容室を11年経営しています。      以前から続けていたフラワーエッセンスの勉強の総仕上げのため、2005年の夏、ウェールズツァーに参加しました。       ヒーリングハーブ社を訪ね、社長のジュリアン氏がクレマチスのタイプについて説明するのを聞いたとき、「これはまさに私?」      と感じました。

 「今友達と話していても、綿毛のようなクレマチスの種が風に乗ってフゥーッと飛んでいくように、何かに気が向いたとたん、 一緒にいた友達のことなど忘れてしまう」

 それまでの自分は、離婚を経験し女手ひとつで二人の子供を育ててきたこともあり、自立を強く望み、しっかりしようと頑張り続けてきました。 ですので、クレマチスがほかの木に覆いかぶさるようにして生きている姿はいちばん嫌なタイプの生き方だったのです。
 しかし、映像で見たクレマチスの太くて大きな根は妙に納得させられるところがありました。 忘れっぽくって夢見がちな気質も自分の一面ではありますが、 その根はまさにこれから表現していきたい自分の中の何かを象徴しているように感じ、「自分らしくありのままでよい。けれどそのうえで、 もっと人に理解してもらいたい」と思いました。
 今は深いところにため込んでいた思考やアイデアを表現したくて、あふれそうな自分を楽しんでいます。

クレマチス・タイプは“しっかりしよう”と頑張りがち

 この世に生まれてきて、父、母を仰ぎ見て育ってゆくとき、 丸裸の子供の心は、両親に「もっとこうしたほうがよい」「これはよくないョ」と導かれて、人間としてどう生きていくべきか、 知ってゆくことになります。生まれた瞬間から、人には個性があり、のんびり屋さんもいれば、赤ちゃんのころからすでに社交的な子もいます。
 けれども、そうした"ありのままの自分"を上手に生かして育てられることは、なかなか難しいのが現実です。親の愛情からくるしつけの中で、 子供の心は「自分はこのままで生きてはいけないんだ」と受け取ってしまうことがあります。

 もしも自分の子供が、クレマチスのように無責任そうにフワフワしていたり、ほかの存在に寄りかかってボーッとしているタイプだったら、 たいていの親がその子の将来に危機感を覚えるのは、自然なことでしょう。クレマチスを本質にもつタイプの多くは、 全く違うキャラクターを備えて大人になっていきます。そしてOさんのように、そのことを認めるのに最初はたいへん抵抗があるようです。
 クレマチスを内面にもつ人々は、「自分のことは自分でしっかりやらなくては!」という想いを強く抱いています。 なぜなら放っておいてもチャキチャキ物事を片付けられるタイプと違い、社会の中で"しっかりしていること"に努力がいるからです。

空想を自由に楽しんでも、「今、ここ」を忘れずに!

 夢見る心というのは、 今いる所にしばられていては決して実現できません。何かに焦点を当ててイメージを展開することは、 元いた大地を離れてハシゴを一段一段のぼっていくようなものです。それは、一般的に定義される「集中力」とは違いますが、空想することも、 ある種の意識の集中を通じて行なわれるものです。

 今いる場所を離れて自由自在に飛んでいける空想力は、不可能という現実の壁を楽々とくぐり抜けられます。 それによってだれもが考えつかないようなアイデアから偉大な発明が生まれたり、 この世の常識を超えて夢のような冒険を繰り広げるストーリーが誕生したりしてきたのです。

クレマチスのパターンがネガティブに現れるとき、自由に旅する精神は帰り着く港を忘れ、さまよい続けてしまいます。 これはある種の現実逃避になり「今、ここ」を十分に生きていない生命力の落ちた状態になります。 精神の明晰な分析力が弱まり、 何となく毎日を過ごしてしまったり、ここではないどこかに心を向けることで痛みを伴う現実問題から目をそらせてしまいがちになります。

別世界から夢を下ろして、自分のものにする

 そのようなクレマチスのパターンをポジティブに生かしていくカギは 「自分を知ること」にあります。

 1つには、自分の気質としてある、夢見がちな性質やのんびりしたところを認めてあげることです。 後に矯正され社会においてシャキシャキ振る舞えるようになっていたとしても、ふとしたときにうっかりミスをしたり、 大事なときにボンヤリしてしまうなど、ここかしこに現れるものです。そういう側面をもつ自分を否定するのではなく、 いとおしんでいくことが大切です。人は自然体であるときこそ、だれよりも上手に周りに奉仕できるのですから。

 クレマチスの花がクリーム色の雄しべを放射状に広げ、くるりんとカーブしたつる性の茎をあちこちにはべらせながら、 ほかの樹木を支柱にしてふんわり空中に咲く姿を見たら、だれもが思わず緊張をゆるめてしまうでしょう。
 そののんびりリラックスした姿を見ていると、ユリカゴに揺られてキャッキャッと喜ぶ無垢な赤子を見つめるときのように、 自分を律して営んでいる日常生活の枠のある意識が、ほぐされていくのがわかります。
 そして、その珠玉の瞬間に、私たちの中にも、純粋な喜びと限りない自由さが現れてきます。 これはポジティブなクレマチスがもたらす大きなギフトと言えます。

 もう1つのポイントは、Oさんがクレマチスの太くたくましい根を映像で見て「ハッ」とさせられたように、 この植物の土台となっている根のあり方にあります。
 花は乳白色でフワフワ揺れていても、その根は地中深く下ろされ、しっかりと大地につながっています。クレマチス・タイプの人々は、 表面からは見えない根っこを地中に太く張っていることで、別の世界からこの世界へ夢を下ろして、 確実に目的を達成していけるたくましさをもった存在でもあるのです。
 他者から理解してもらえないことがあったとしても、決してあきらめてはいけません。 つる性の茎がその巻きひげをしっかりと支柱に巻きつけて、望む広い空へと自分をもちあげていくように、本当の自分を知り、 自分らしい道を見いだすために努力し続けることです。

 人の心をときめかせる夢をたくさんもっているOさんに心からエールを送りたいと思います。

                  
2006.10.12

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