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Vol.16 インパチェンス 男性性と女性性の絶妙なバランスで物事を成就

IMPATIENS
学名:Impatiens glandulifera
和名:インパチェンス

【エッセンスが必要な状態】

短気で怒りっぽい。
マイペースで、一人で仕事をするのを好む。

【エッセンスで得られる効果】

周囲と調和しつつ能力を発揮することができる。
やさしさと忍耐力が生まれる。

Yさんの体験談

 中学生のころから、平泳ぎの選手を続け、大学を卒業してから現在まで25年間水泳指導にたずさわっています。夫と息子2人の4人家族で、充実した生活を送っています。     
 エッセンスを飲みはじめたころ、特に何かで悩んでいたわけではないのですが、自ら選んでインパチェンスを飲んだとき、 友人たちにその変化を指摘されるほどでした。

 以前の私はとにかくせっかちで、待つことが苦痛。エスカレーターに乗ればじっと上がってゆく時間が無駄に思われ、横をさっさとかけ上がり、 立ったままの人たちを追い越しながら、「時間がもったいないのに」と思っていました。また、車の運転をすれば、 ノロノロ走る前の車によくイライラしていました。
 インパチェンスのエッセンスを飲むにつれ、そんな私がエスカレーターを急いでかけ上がることもなく、車の渋滞も「いずれ着くだろう」 と考えられるようになりました。
 自分を取り巻く時間の流れに身を任せられるようになったとき、それまでの時間に追われる気持ちがすっかり開放され、 すべてのことは焦らなくても大丈夫という安心と信頼の中で過ごせるようになりました。

スピーディーに上へ上へと成長する

 植物は神さまが用意してくれた宝物のようなもの。1つ1つの存在の中に、人生への問いかけと答えが見いだせます。 完全に調和した植物をじっくり観察すると、人間の陥りやすいパターンや、 それをより高い調和へと導くヒントが映しだされていることに気づきます。

 成長する意欲の活発なこの植物は、春に発芽すると7月には2メートル以上もの高さになり、花を咲かせて、 あっという間に大地を覆いつくすバイタリティーをもっています。 そして、 その繁殖力と成長力によって競合するほかの植物を追い払ってしまいます。
花が咲いているときから種も準備され、種を包む袋状のさやが熟していきます。そのさやは、指先で触れるか触れないかの瀬戸際で、 一瞬にパンとはじけ、あっと驚いている間に種を四方八方に吹き飛ばします。
 すべてが目まぐるしく、そして勢いがあるのがインパチェンスの特徴です。
 早い成長を支える茎は水をたくさん吸いあげられるように中が空洞になっていて、フキのように多肉質です。 水は人間にとって感情を象徴するエレメントですから、内側に感情があふれていてテンションが高い状態といえるでしょう。
 背が高く、その先端に花を鈴なりにつける状態は、上へ上へと成長しようとする意欲と、その能力の高さも示しています。
 パンとはじける種の入ったさやからは、少し触っただけでも爆発する緊張感があり、勢いに乗って仕事に集中しているとき、 横から口を出されると、つい、パンときつく反応してしまう状態がイメージできます。

花が開く瞬間に植物のパターンが変わる

 インパチェンスが成長する過程から、私たちが学ぶべきことは何でしょう?
 その答えは、花にあります。男性的にまっすぐに上へ上へと前進してきた植物が、花になる瞬間、成長のパターンを逆転させます。 ピンクや赤に色づいた花は5枚の花びらを融合させて女性性を象徴する筒型をつくり、誘うように口を開きます。
 重力に身をゆだねてぶら下がる花の姿に、緊張はありません。飛んできたハチが花びらの繊細なヒダをおし開いて中に入り、 甘い蜜を吸ってくれることを、つややかに待つ体勢です。

 この段階までくると、自力で事を成すのではなく、自分以外の何かが成就へのカギを握っていることがうかがえます。 インパチェンスはあんなに一生懸命先へ急ぐように育つのに、最後の受粉の段階では、自分でできることは尽き果ててしまい、 ただハチがやってくるのを待つしかありません。
男性的で直線的な成長パターンから、“待つこと”にモードが転換すると、あらゆる緊張から開放された女性形の花がたおやかに出現します。 高く伸びた茎に繊細な花がぶらさがった様子は、まさに陰と陽(女性性と男性性)の絶妙なバランスを示しています。

優雅に待つ姿勢が完成へのカギ

 意識と時間は互いに影響し合っています。
 時間に追われるように行動すると、まさに時間はチクタクと追いたててきますし、ゆったりくつろいで行動すると、 時間は豊かにあふれだしてきます。起こることに対して自らを開きゆだねることをインパチェンスの花の優雅さから学びとることで、 出来事のすべては不思議にピタリと収まっていくのです。
 1839年にインドから連れてこられたインパチェンスは、英国の植物相(特定の地域に生育する各種植物の全体)において、 もっとも豊かに繁殖し広まった種属のうちの1つです。そのルーツははるかヒマラヤ山脈の高地・カシミール地方にあります。

植物に見られる生存への強い意欲は、インパチェンス・タイプの人々がもつ成功への推進力と一致しています。ポジティブなインパチェンスは、 独立心がありエネルギッシュでありながら、待つことの大切さを知っていて、やさしさを周囲に示すことができるのです。

背の高いYさんは、とても頼もしくりりしい方なのですが、インパチェンスによる劇的な変化のあと、かぐわしい女性らしさにあふれていました。  そばにいると、ふんわりやさしく包み込まれるようで、思わず見あげてしまいます。
 いつか私も、ウェールズを再び訪ね、バッチ博士がインパチェンスを発見したアスク川沿いを朝早く歩き、元気に咲いている花の中から、 博士が特に指定した淡い藤色のインパチェンスを選びとり、そっと朝露を口に含みたいと夢想しました。熱狂的な赤ではなく、 落ち着きがあり優雅な淡い藤色の花を……。

                  
2006.10.27

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