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Vol.17 セントーリー 自分だけの役割を見いだす

CENTAURY
学名:Centaurium
和名:セントーリー

【エッセンスが必要な状態】

意志が弱い。ノーと言えない。
他人に支配される。

【エッセンスで得られる効果】

真の強さを見いだす。
自分を失うことなく人のために働くことができる。
やさしさと忍耐力が生まれる。

Aさんの体験談

 私はアルバイトで事務の仕事をしています。ある日、責任者が休みの日に、その人に代わって新人指導するよう、依頼がありました。 3年以上かかわっていない仕事だったので、ほかの人にも聞きながら教えましたが、夕方には疲れ切ってしまいました。 その日いた社員が私に任せきりで、無関心だったことに納得できず、上野先生に相談し、セントーリーを飲むことにしました。
 セントーリーを飲みはじめてから、自分は社会人になってからずっと、職場で尊敬できる人の意見が自分の意見だと信じ、 自分で考えて行動することを怠っていたことに気づき、涙があふれてきました。今まで10種類以上のフラワーエッセンスを飲みましたが、 いちばん強い反応を感じたのはこのセントーリーです。
 チーム全体で新人指導していくためにはどうしたらよいかをよく考えて自分の中でまとめ、リーダーに話しました。実際に話してみると、 私の意見や気持ちもしっかり伝わり、それ以来社員の人たちも少しずつ変わってきました。
 今回いちばんよかったことは、問題点を指摘したり話し合うことが苦手だった私が、その苦手なことにチャレンジできたこと。 ただ不満を伝えるだけでなく、改善するためのアイデアを提案できたことです。これからは、この経験を生かして、衝突することを恐れず、 自分で考え、そして表現していきたいと思います。

やせた土地に2年かけてひっそり咲く

 セントーリーは牧草地や荒れ地、人や車の往来の少なくなった道路沿いなどに咲きます。 肥沃な土壌を好まず、 草の生える乾燥してやせた土地によく見つけられます。
 目立たない小さな植物で、ゲンチアナと同じく2年かけて花を咲かせる二年生です。最初の1年で発芽して根を張ると、 繊毛のない直径わずか3~4センチほどの楕円形の葉を、放射状に広げます。まだ垂直に立ち上がる茎をもたず、 大地に張りついた4枚の緑の葉はケルトの十字架を連想させます。生存競争の激しい地面の上に、 まずは1年かけて自分が成長するスペースを確保し、そして、ようやく2年目の春、1本のまっすぐな茎を垂直に伸ばして、 20センチいくかいかないかの背丈まで成長します。

 茎や葉に繊毛が多い植物は、周囲に対して敏感で、1本1本の繊毛はアンテナのように外の空気の変化を見張る役割をします。 また直に触れられることを避け、自己防衛をしているともいわれます。
 それに対して、繊毛のないつるつるした葉と茎をもつセントーリーは、無防備なところがあり、 ほかの人とは違うところに意識が向いていることから、時に何の言われもないのに、嫌がらせを受けたり、いじめられたりすることがあります。
 またノーと言えない、やさしい性質から、意志の強い人の言いなりになって、常に受け身の召使いのようになってしまいます。

流されてばかりでは、神さまとの約束が果せない

 バッチ博士はセントーリー・タイプについて1933年に書いた文章の中で、次のように記しています。
 「たいていの場合、知性は優れているが体が弱く、弱さゆえ無理をすることができない。おとなしく柔順で人がよいゆえに、つけこまれやすい」
 “人のよさ”は英語で good nature と原文にあり、ほかのエッセンスのパターンと違って、 性格のよさがかえって裏目に出やすいところを取り上げています。
 常に平和を好むセントーリーのどこが問題になるのか、この3年後の1936年に改訂された文章の中で説明しています。
 「やさしい性質ゆえに自分のするべき仕事量以上にやりすぎてしまい、それをしているうちに、 人生における自分の使命の遂行をおろそかにしてしまいがちである」
 “ノー”と言わないことでその場の摩擦や争いは避けられても、そのために自分のなすべきことから外れていってしまうのです。

 以前イギリスのヒーリングハーブ社で、玄関近くの排水口のわきに、発芽して1年もたたないセントーリーを見たことがあります。 水平の葉を広げて地面に張りつく姿は、雑草のようにしか見えませんでした。
 そこから少し離れた植え込みの草の中に、花の咲き終わった別のセントーリーが生えていて、 「ある大雨の日に細かい粉状の種がここから水に流されて、そちらへたどり着いたのでしょう」とジュリアン氏が説明してくれました。
 流れる水は、軽いパウダー状の種を運び、常に高いところから低いところへ下ってゆきます。 運ばれた種のほとんどは排水口の中へと流されていったはずです。
 逆らうことなく受け身の姿勢ばかりでいては、人生を切り開いていくことはできません。どこかで足場を見つけ、 根を張るチャンスを見逃してはならないのです。「今回はいいや」と流されてばかりいてはどこにもたどり着けず、 果たすべき神さまとの約束がこの世でかなわないまま終わってしまいます。
 “人のよさ”はこのときにネガティブなものになり、問題となります。

人を惹きつけるピンクのオーラ

 たいていは見落とされてしまう植物のセントーリーと同じように、セントーリー・タイプの人々も普段はあまり目立たない存在でしょう。 しかし、何かのきっかけで彼らが心を開き、自分の考えや思い、興味のあることについて話はじめると、非常に惹きつけられる輝きがあり、 小さな存在のもつパワーの大きさに驚かされます。このポジティブな美徳は花にあらわれています。
 太陽の光に敏感に反応して開く5花弁の花は、 人工的な絵の具をどれだけ混ぜ合わせても出しようのないオーラを放つ独特なピンク色をしています。 太陽の出ている方向へ向けて光をすくいとるようなカップ型をしているため、 花びらの内側の明るいピンクと裏側の落ち着いたピンクが同時に目に入り、上から見ると立体的な星型をしている花びらは、 中心にある雄しべの黄色とコントラストをなし、強烈な印象を残します。いったんセントーリーに魅せられると、それからは、 どんな草むらの中でも、この小さいピンクの花を発見できるようになるほどです。

自分のペースで自分にしかできない役割を果す

 スピードと勢いをもって成長するインパチェンスや毎年繰り返し花を咲かせる多年生のアグリモニー、バーベインと比べて、 ゆっくり段階を経て咲く二年草のセントーリーには、注意して見つめないと、気がつかない独自の魅力と役割があります。
 Aさんがセントーリーを飲んでからの変化を、はずむ声で報告してくれたとき、私の中に強烈な印象が残りました。 会社には彼女より仕事の速い人もいるでしょうし、より責任のある仕事をしている人もいるでしょう。
けれども、今回Aさんがチーム全体にもたらした改善へのきっかけは、ほかのだれにも成し得なかったことではないでしょうか。 強圧的な態度にでることもなく、受け身になりすぎることもなく、ほかの人にはできないステップを踏んで、小さなセントーリーは、 より高い目的に奉仕する真の強さを、穏やかに世界に示してくれます。
 「人には必ずその人生における使命がある……」
 バッチ博士の言葉が耳に響くようです。

2006.11.29

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