« Vol.20 クラブ・アップル 浄化して生きる喜びを味わう | トップページ | Vol.22 ハニーサックル 過去から、現在・未来へと意識を向ける »

Vol.21 チェストナット・バッド 方向を変えて、自分のヴィジョンを生きる

CHESTNUT BUD
学名:
Aesculus Hippocastanum
和名:西洋トチノキの芽

方向を変えて、自分のヴィジョンを生きる

【エッセンスが必要な状態】
 同じ過ちを繰り返す。
 学びを見落とす。

【エッセンスで得られる効果】
 人生から教訓を学ぶ。
 経験から学びとる。

Chestnutbud Jさんの体験談

 半年間ずっと、「習慣やパターンを変える」チェストナット・バッドが処方されました。でも、何の習慣を変えるのかピンとこないまま「とにかく、家のお掃除をしなさい」とアドバイスを受けました。ところが掃除をしようとしても、土日になると疲れがどっと出て手がつけられません。そこで、平日に休みをとり、机や本棚、衣類や靴の整理を少しずつ始めるようになりました。

部屋を片付けるようになって、いつも仕事を最優先し自分のことは大切にしていないことに気づきました。同時に、家族のことを思うあまり、自分自身の人生は、どこか二の次に考えてきたこともはっきり自覚したのです。母が早くに亡くなり、弟が病気がちだった家庭環境が、自分のことを後回しにしてきたのだと思います。

以前からずっと考えていたことですが、もっと自分のペースを大事にして仕事をしたいと強く思うようになり、会社をやめることに決めました。そうしたら、「自分の新しい暮らし」について、どんどんヴジョンがわいてきて、チェストナット・バットもめでたく卒業することになりました。

抜け出せないパターンから一歩踏み出す

チェストナット・バッドは、天に向かって伸びる短い花柄に、燭台のキャンドルライトように、白い花がたわわにほころぶホワイトチェストナットと同じ、ホーストチェスナットの樹の新芽からつくられます。

このエッセンスはわかっていても抜け出せないパターンにはまっているときに、そこから一歩ふみ出す力を与えてくれるエネルギーパターンをもちます。人のことを見て、「あの人は同じ過ちをいつも繰り返しているな」と客観視することはできますが、いざ自分のこととなると、なかなか気づけなかったりするものです。“繰り返しの輪”の中で身につき習慣化してしまったパターンは、ある意味で無意識で行なわれてしまいます。繰り返される日常生活の中で、私たちの精神は、明確に自覚されることなく、同じ路線を選びとってしまうのです。レコードの針がレコード盤の溝の上をはずれることなく、くるくる回り続けるように放っておけば、パターンに変化は起きません。

では、どうやって私たちは、その認識しにくい身についたパターンから、脱することができるのでしょうか?

「僕はもう行くよ」と立ち上がる少年のように

基本的には植物の主な活動は繰り返しによって支配されています。根、茎、葉には明らかに繰り返しのリズムが見られます。そのような植物の成長サイクルの中で、大きな特異点は花の咲くときです。繰り返しの上昇を止めて、ぐっと引き止められたエネルギーは驚くほどの変容を可能にします。

チェストナットバッドは、内側に花と若葉を抱きしめた新芽です。葉をすっかり落とした木の堅い枝から、力強く芽吹く姿はまさしくパターンを打ち破る姿に見えます。

人間の親指ほどもある新芽たちが枝から天を指す様子は意志をもって未来をめざしているように見えます。新芽時のチェストナットの木を見ると、いてもたってもいられなくなるものです。確かに、私たちの中の何かを刺激されますから。すっかり“繰り返しの輪”は破壊され、足元に粉々になるかのようです。「僕はもう行くよ」と、立ち上がる少年たちのようにも見えます。

人間の赤ちゃんが生まれるとき、かぶって出てくることのある、胞衣(えな=胎児を包む膜)のようなネバネバした包葉に、この新芽も包まれています。内にあるものが外に、次元を乗り越えて生まれいずるときの象徴といえます。半分眠ったように繰り返し営まれていた活動は、今、時が至って、未来を創造する力となって外皮から飛び出すのです。

繰り返すことによって私たちの日常生活が習慣化して運営されるように、エネルギーが温存できる面もあり、常に悪いわけではありませんが、私たちが人生で自分の果すべき使命へと目覚めてゆくときには、日常生活というレコード盤の暗闇の中にはっきりと刻み込まれた溝を発見しなくてはなりません。そして、無自覚にぐるぐると同じ所を回っていた自分にハッキリ対面し、強い意識的な努力によって、新しい道のりへと軌道を刻みつけていかなくてはならないのです。

そうして私たちは、過去の自分が従属していた世界から立ち上がることができます。これはまさにJさんの使った言葉「卒業する」がピッタリ当てはまる出来事です。新しい道に偶然押し出されたのではなく、自ら学び取り、成長することで過去の自分から卒業するのです。

心の中の汚れを取り除くために、部屋の掃除を

住んでいる部屋の掃除をすることがJさんになぜ必要かというと、毎日を過ごす自分の部屋こそ、明晰な意識の光が届かない、漠然とした空間になりやすいという理由からです。

はじめて行く場所に対しては、人は好奇心から目覚めた感覚で細部を見つめ観察していけるものですが、毎日そこで活動し、休息する自分の空間は、目をつむっていても歩けるほど、すっかり体の一部になってしまっていて、目覚めた意識で見つめる感覚はなくなっていくものです。部屋が散らかっていたり、汚れていたりしても、感覚が鈍化しているので、見たくない部分を見過ごすことも容易にできてしまいます。

「部屋を整理する」とは、実は、部屋ではなくて、「自分の心の中にたまったホコリと見たくなかった部分に光を当てていく作業」なのです。チェストナットバッドのメッセージと一緒ですね。

母親の胸に抱かれて、ぬくぬくと日々を過ごしていた少年が、とうとう自分の足で世界に踏み出すときが来たのです。自分の意志で新しい道を刻み出していくときです。未来の葉も花もみんな、その新芽の中にたたまれています。

ぐんと新しい領域へ自分を押し出す精神は、未来の花を約束されています。驚くほど豊かに、いくつもの花を房にしてホースチェストナットが白く咲き乱れるように……。

|

« Vol.20 クラブ・アップル 浄化して生きる喜びを味わう | トップページ | Vol.22 ハニーサックル 過去から、現在・未来へと意識を向ける »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Vol.20 クラブ・アップル 浄化して生きる喜びを味わう | トップページ | Vol.22 ハニーサックル 過去から、現在・未来へと意識を向ける »